皆さんは合気道の演武と聞くと、どのような物をイメージされますか?
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- 形通りに技をかけあってる感じ
- 踊ってるように見える
- 相手が勝手に飛んでいる
上記のように受け取られる方もおられると思います。
そこで今回は、令和元年7月20日(2019-07-20)に開催されました、
熊本県阿蘇市の主催による「阿蘇火の山旗スポーツ競技大会賛助演武会」についての様子と、
その後の合同稽古で感じたこと考えたことをリポートしていきます。
これから始められる方は、演武とはどういうものか知って頂けると幸いです。
また、経験者の方々には是非様々なご意見を頂けると嬉しいです。
まずは演武の様子から
まず「演武」と言われるとパフォーマンスという風に思われる方もおられるでしょう。
実際、合気道には「試合」がありません。
その答えが、日々の稽古で学んだ技等を披露するのが「演武」です。
では早速私が通っている親徳館合氣道の本多館長の演武をご覧ください!
一つ一つの技を次々と連続で掛けていくのです。
例えば、前に投げて、後ろに透かして、突きを捌いて、の様に流れていきます。
スピードと技と受けのキレが凄いと思います。
観客の中には「ぎゃ!すげ!」って声を上げてる方もいました。
私もこのレベルになりたくて日々練習しています。
次に私と先輩との演武です。
技をかけられれてるのが私です。
技をかけている女性の方が先輩です。
色々と反省点はあるものの、これはこれで良かったと思います。
演武会の全体の流れについて
演武会の流れは、ざっくり言うと、
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- 幼年部の演武
- 一般部門の演武
- 各道場長(館長)の演武
と言った流れで行います。
演武開始前には各道場の方々が最終稽古をしてました。
また、一般観客様が予想以上に多く、椅子が足りなかったのは計算外のようでした。
でもとても嬉しいです。これを機に関心を持っていただけると嬉しいです。
まずは幼年部は10名程の小学生が各々連続技を披露しました。
写真が載せれないのが残念です。
これは相当練習しただろうと思います。
一般部門は、道場長(館長)と準師範ではない、指導員または一般会員による演武です。
私はここに参加しました。とても緊張しました!
はっきり言って記憶が途中から飛びました!
そして最後が各道場長(館長)による演武です。
多数者や武器を使った演武はとても勉強になりました。
個人的には最後の日本合氣道普及連盟会長の演武が印象に残りました。
何と座ったまま二人を相手に指一本しか使わずに投げたり極めたりするからです。
動画または写真が載せられず申し訳ありません。
合同稽古もありました
第1回火の山旗合気道演武大会終了後は、日本合氣道普及連盟の合同稽古が90分ありました。
指導してくださった先生は、長崎の陽聖館合氣道の野口先生です。
「呼吸力」についての稽古が中心でした。
いつも稽古でやってることなのですが、いずれの技も全然出来ません。。。
先生に指導もして頂いたのですが、それでもできません。
初段なのですが、初段故に何もできない自分を受け入れなきゃ!と感じました。
これからが合気道家としてのスタートとなります。
稽古終了後は皆さんに挨拶をしてホテルへ直行~~です。
懇親会で様々な交流
夜は懇親会でした。
他の道場(教室)の方々と色んなお話が出来たのでとても楽しかったです。
特に先生方との会話は様々な気づきありました。
合気道に正解は無い、ということ。
どうすれば正しい合気道が出来るのか? という話題がありました。
すると当時、砂泊先生はこう答えられたそうです。
「あなたの合気道をやりなさい。」
つまりこれが正しい合気道と言うものはなく、
あなたがどうありたいのか?
あなたがどうしたいのか?
それを考えて稽古することが大事なのだという事です。
これには只管うなずきながら聞き入ってました。
また、先ほども述べましたが、初段になっての気づきが、
「私は何も出来ていない。」
でした。
しかしそれでいいのです。出来ていなければ、考えることしない。
そうなれば、成長は止まってしまいます。
自分は何でも「わかった」「知っている」と思ったらアウトです。
もうそこで学びと成長は終わってしまいます。
諸先輩方は常に、「まだ出来ていない」という考えで努力されているのだなと実感しました。
二日目の合同稽古
二日目は若干の二日酔いw とともに雨の中の稽古となりました。
場所は日本合氣道普及連盟の本武道場である、阿蘇の育翔館合氣道の道場です。
入り口には看板が出ています。
道場入り口です。気が引き締まります。
指導していただく先生は、長崎県諫早市の合氣道祐氣会の宮原先生です。
基本の呼吸力から、基本技、そして護身術まで教えてくださいました。
呼吸力は身に着けるものでは無く、気づくものなのだと考えさせられました。
自分の癖として一つの技が一つの流れになっておらず、途中で止まってしまうよ、と言われました。
流れるように、というのは砂泊先生も仰られてました。
次回には出来るように頑張りたいです。
そして90分して2日目の稽古も終わりました。
まとめと感想
当記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
演武会に初参加でしたので、1か月ほど猛練習しました。
とても緊張もしました。
日頃の稽古で習得したことを、演武会で披露する事が非常に効果的なアウトプットです。
ですから今回は私は以下の3つを学びました。
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- 失敗はない。やりきったことが正解である。
- 自分はまだ何も出来ていない。
- どれだけ本気(覚悟)を持っているか?
演武途中で間違えてもとにかく続けること。
これは私生活でも仕事でも言えることで、正解を求めてはいけません。
常に「自分がどうしたいのか?」を考えて行動すればそれがその人にとっての正解なのです。
初段で5年稽古してますが、改めて「何も出来ていない」ことを痛感しました。
こればかり毎日研究していくしかありません。
合気道をどれだけ「本気」で「覚悟」をもって取り組んでいるか?
それを痛感する出来事もありました。
ここでは書きませんが、私は本気をもってこれからも稽古に励んでいきます。
合気道は試合がなく、相手を倒すことを目的をしない武道です。
ですから、お子様や女性、年配の方々にもとてもおススメです。
今回のリポートで少しでも関心を持っていただけたらこれ以上に嬉しいことはありません。
ありがとうございました。
以上です。